依然厳しい地元就職

紀伊民報社 経済 2008-10-23

高校生対象に企業説明会

和歌山労働局などは22日、田辺市文里のガーデンホテルハナヨ・アリーナで、来春卒業予定の高校生を対象に企業説明会を開催した。一人でも多くの生徒の採用につなげるためで、田辺地域を中心とした25社が参加し、高校生53人が来場した。事業所数、生徒数ともに昨年に比べて増加したが、地元で希望通りの仕事に就く難しさを嘆く声も聞かれた。
 来春卒業予定の高校生を対象とした一般企業の採用選考は9月16日から始まった。県内の就職環境は依然として厳しく、9月末現在の県平均の求人倍率は0・85倍(前年同月比0・03ポイント増)となっている。
 ホテル業や製造業、介護福祉関係などの事業所が参加。昨年の説明会に比べて6社増加した。フロント業務や営業、介護職員、技術者、レストランサービス、接客販売業務など41職種146人の求人があった。
 高校生側は田辺西牟婁、御坊日高地方から参加し、昨年の40人(内定者は10人)を上回った。過去には、100人以上の生徒が来場したこともあった。
 生徒たちは面談の用紙に記入したり、気になる企業の求人票を集めたりしたほか、各企業ごとに個別に担当者から説明を受けた。
 求人票の内容を調べていた女子生徒は「事務職を希望しているが、求人が少ない。古里の田辺が好きだから、ぜひ地元で働きたいが、田辺の企業の求人は多くはない」と残念そうに話した。
 別の女子生徒は「地元就職にこだわりはないが、希望する接客業務の参考にしようと思って参加した」、男子生徒は「地元で農業関係の仕事に就きたいが、求人が少ないので探すのが大変。育ったまちに恩返しがしたいので地元で働きたい」と抱負を語った。
 参加した事業所の一つは「やる気があり、素直な気持ちで仕事に臨む高校生を求めている。真剣に説明を聞きに来てくれたので参加してよかった」と話した。
 和歌山労働局は「田辺、御坊地域の高校生は地元就職志向が強い。まだまだ未内定の生徒はおり、この説明会の場で企業に対する知識を深めて内定を勝ち取ってほしい。高校の進路指導部の先生たちが生徒に参加を働き掛けてくれたおかげで、今年は来場者数が増加した」と話している。
 29日午後1時半?3時半にも、和歌山市のホテルアバローム紀の国で企業説明会がある。

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