保護のオオタカ放鳥 岡谷西部中生徒も見守る

常陽新聞新社 地域 2008年10月22日

 今月上旬に岡谷市天竜町の住宅街で保護され、県傷病鳥獣救護ボランティアの林正敏さん=同市川岸東=の下で回復を待っていた猛禽(もうきん)類のオオタカ1羽が22日、同市郊外の塩嶺閣で放鳥された。総合的学習の時間で野鳥観察のために同所を訪れた岡谷西部中学校の生徒約50人も見守る中、オオタカは自然の中へと戻っていった。
 オオタカは環境省及び県のレッドデータブックで「絶滅危惧II類」の指定を受ける希少種。今月10日の午後3時半ごろ、住民から連絡を受けた市農林課が保護し、同日林さんに救護を依頼した。オオタカは口からの出血はあったが外傷はなく、林さんは安静を第一にビタミン剤を加えた餌を与えながら自力で飛べるまで体力の回復を待った。
 普段は目にする機会が極めて少ない希少種を子どもたちに間近で観察してほしい-と考えた林さん。同校野鳥講座で交流のあった生徒に見てもらおうと、野鳥観察に合わせて放鳥を行った。
 林さんは保護したオオタカを手に乗せて生態を解説し、生徒たちは実際に背中に触れて観察。その後、空に向って放鳥された。タイミングが合わずに林の中へと迷い込んだオオタカを生徒たちは追いかけ、無事に飛び立つまで見守り続けた。
 講座長の内山隼人君(14)は「初めて見たけど思っていた以上に目が鋭くて迫力があった」と感激。林さんは「食物連鎖の頂点に立つオオタカを実際に見ることで自然について考えてもらえれば」と話していた。

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