半年で相談2000件近く

紀伊民報社 地域 2008-10-22

田辺障害児者支援センター

田辺市が同市湊の市民総合センター内に障害児者相談支援センター「ゆめふる」を開設して半年が過ぎた。センターでは身体、知的、精神、発達の障害種別に関係なく、相談支援専門員4人が日常生活の不安や悩みにきめ細かく対応し、4月のスタートから9月までの延べ相談件数は1981件。10月からは、自宅に引きこもり、日ごろ困ったことがあっても支援を受けられずにいる障害者の対策にも力を入れている。
 以前は、身体障害に関しては市社会福祉協議会、知的障害はふたば福祉会、精神障害はやおき福祉会、発達障害は県福祉事業団が、それぞれ別の場所で相談に応じていたが、それらの相談窓口を1カ所に集めた。
 相談は、各社会福祉法人から集まった担当者が電話や来所、訪問などで受け付け、これまでのところ18~29歳の利用者が多い。窓口が一つになったことで、より速く適切な対応が可能になり、重複した障害がある人への支援も充実した。
 相談の中身は日常生活や余暇活動に関するものが多い。例えば、障害者本人から「働ける作業所はないか」、家族からは「子どもが閉じこもりがちになっている」など。
 本人の「働きたい」という気持ちが強ければ、作業所見学にも付き添う。医療機関やハローワークとの調整役も果たす。アパートでの一人暮らしや転居を望む障害者の場合、一緒に不動産業者に行くこともある。電話で不安を訴える人や「会話がしたい」と毎日のように来所する人もいる。相談は1回で済むことはないという。
 相談支援専門員の一人は「気軽に相談できる場所として認知度が高まってきた。これまでは各法人で障害ごとに特化していた部分があったが、現在はさまざまな障害の知識を共有できている」と話す。その一方で「田辺市は市域が広いので、訪問活動が活発になれば、センターに残る人が少なくなるなど人員確保が今後の課題になる」とも指摘する。

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