鏡で反射させた太陽の光は一体どこまで届き、友達同士で「光の交信」はできるかな?―。岡谷、諏訪、下諏訪の3市町の小学3年生が21日、諏訪湖の周りでこんな実験に取り組んだ。提案した岡谷市川岸小学校の87人が高台にある諏訪市立石公園から、他校の児童が各校の校庭などから、それぞれ手鏡で反射光を発信。湖周各地がピカピカと輝き、光によるコミュニケーションの成功に歓声を上げた。
川岸小によると、理科で光の性質の学習に取り組む中で児童たちが光の届く距離に興味を持ち、同公園への遠足に合わせて計画した。「ピカピカ大作戦」と銘打ち、湖周3市町全小学校の3年生にファクスで協力を呼び掛け、11校が参加した。
この日の諏訪は秋晴れが広がり、絶好の実験日和に。休み時間の午前10時半から、川岸小児童が諏訪湖方面へ手鏡を向けると、その反射光を合図に、岡谷市の市街地や湊方面、諏訪市の西山方面、下諏訪町の諏訪湖畔などが、カメラのフラッシュがたかれたように光り輝いた。
立石公園と直線距離で10キロ近く離れた鳥居平やまびこ公園(岡谷市内山)から、保護者が送った反射光も確認できると、「光った、光った」と大歓声。鮎沢駿君(8)は「こんなに遠くまで届くなんて思わなかった。もっと遠くから光を送ってみたい」と目を輝かせていた。
「あっ、光った」「どこー」「ほら、あそこ」。21日午前10時32分、岡谷市湊小学校でも鏡を手にした3年生たちが歓声を上げた。
授業参観日だった同校では、休み時間を利用して実験に参加。諏訪湖が見える学校裏に飛び出してきた児童10数人が、北東方向の山腹にチカチカする光を確認した。
「勉強した通り、光ってやっぱりまっすぐ進むんだね」と納得した様子の中嶋颯斗君(8)。伊藤香歩さん(9)は「あっちからも、光っているのが見えるかな」と対岸にいる川岸小の様子を想像していた。