「E3」製造施設が完成

宮古毎日新聞 地域 2008-10-21

関係者が開所祝う/専用給油所も業務開始
サトウキビの糖蜜から製造したバイオエタノールをガソリンに三%混合した自動車燃料「E3」の製造施設が、りゅうせき宮古油槽所構内に完成し、二十日に開所式が開かれた。同施設で作られたE3をタンクローリーに注入するボタンを伊志嶺亮市長らが押すセレモニーなどで開所を祝った。式典終了後、市内に新設されたE3専用給油所も業務スタート。これで島内のE3給油所は計四カ所に。現在、E3を使用している自動車は公用車約三百台だが、今後は企業の車などに協力を求め千台にまで増やすことを目指す。

この施設は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「E3地域流通スタンダードモデル創成事業」の一環として整備。NEDOから事業を受託されたりゅうせきが、二〇〇七-〇八年に約五億円を掛け、既存のE3燃料製造施設に新たに二百キロリットルのガソリンタンクとE3タンクなどを新設した。また、工事が完了していた平良西里のE3専用給油所も、開所式終了後から業務スタート。JAひらら給油所に整備された併設給油所と既存の宮古油槽所E3専用給油所、JA上野併設給油所とを合わせると、E3燃料給油所は合計四施設となった。
 総事業期間は一一年までで、〇七年度概算要求額は八億円。E3の製造・輸送・供給利用流通の各要素の技術的な研究、流通・運営に必要な各種法規・規制の具体的な検証などを行うことで、E3の普及とバイオエタノールの地域循環型社会システムを構築。E3流通の国内標準モデルの確立を目指す。
 現在、宮古島市でE3を使用しているのは、公用車の約三百台にとどまっているが、今後は各給油所と団体利用契約をしている企業に協力を呼び掛け、七百台増の千台を目指す。給油できるのは登録された自動車のみで、一般市民は利用できない。販売価格は、市内ガソリンスタンドのレギュラーガソリンと同価格。ただ、免税措置が現在、国で検討されていて、来年二-三月からは混合分の三%が免除される見込み。
 開所式では、りゅうせきの金城克也社長が「この事業が宮古のサトウキビ産業の支援になるべく、糖蜜からのエタノール燃料実用化実証事業を連携させ、持続可能な循環社会システムのモデル構築に向け、事業化を進めていきたい」、NEDO新エネルギー開発部の福田秀樹部長は「サトウキビという特産品から製造したエタノールを利用したモデルを構築し、日本のモデルとして先鞭を付けたい」とあいさつ。また、長濱政治宮古支庁長は「温暖化対策として、県はE3事業を積極的に支援したい」、伊志嶺市長は「将来的には島内の全車両へE3を導入したい」との考えを示した。

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