高校3冠の偉業達成

常陽新聞新社 スポーツ 2008-10-20

土浦湖北高陸上部・円盤投げの日下望美さん

県立土浦湖北高校(小沼竹男校長、生徒数811人)陸上部、円盤投げ選手の日下望美さん(3年)が、全国高校総体(インターハイ)と国民体育大会(国体)で優勝。さらに日本ジュニア陸上競技選手権大会高校陸上も制し、高校3大タイトルで3冠の偉業を達成した。同部顧問でマスターズ日本記録保持者の山崎祐司教諭(50)と二人三脚で歩み、メキメキと実力を付けた。基礎体力を重視し、毎日1時間の筋力トレーニングを欠かさない。日本代表という目標を胸に、大学進学を希望。高校日本歴代2位の記録を片手に、日本陸上界に新風を巻き起こすと期待されている。

◇日下さんの軌跡

「山崎先生に会えたのが人生の分岐点」―と日下さんは振り返る。

美野里中出身の日下さんは中学時代は砲丸投げの選手だった。中学3年の時に砲丸投げの種目がないジュニアオリンピック大会に円盤投げで出場することになり、山崎先生の指導を受けたことが出会いのきっかけ。

「高校でも山崎先生の指導を受けたい」と、同校に入学。2年時には、全日本ジュニア陸上競技選手権のユース部門で優勝するなど頭角を現した。

7月31日に行われたインターハイの陸上女子円盤投げで47メートル12を出し優勝。10月5日の国体も45メートル84で制し、2冠を達成、才能を一気に開花させた。18日には出場資格が19才以下で、大学1年生なども出場する第24回日本ジュニア陸上競技選手権大会で優勝。伸び盛りの勢いで47メートル39の記録を出し、年長者を追い抜いた。

◇8割は基礎体力

実力を付けたのは、同部が専門種目以外の練習や、体力作りにも力を入れていること。

6種目×3セットのサーキットトレーニングを行い、体力に応じて1キロから6キロのメディシンボールを使ったトレーニングなどで筋力や瞬発力を鍛える。「自分の専門の練習をした方が面白いだろうが、陸上の8割は基礎体力だと言い聞かせている」と山崎教諭。

日下さんも2年の冬から毎日1時間以上の筋力トレーニングを実施。基礎体力向上の結果は、6月21日の北関東大会で自己記録を約5メートル伸ばす高校日本歴代2位の48メートル76という記録に表われた。

◇才能が集まる部

国体では陸上少年女子A100メートル障害の雨谷葉月さん(3年)や、少年女子共通やり投げの柴泰子さん(3年)も2位に入るなど、同部は県内の高校陸上をリードしている。

顧問になって6年目の山崎教諭は「最初は寄せ集めの部だったが、弱い子も見捨てずに鍛え、卒業後の進路の面倒を見ること続けていたら、近隣の中学校から良い選手が集まるようになった」と分析。

「国体では、前日に柴さんが県記録を更新していたので背中を押された気持ちになった」(日下)と、種目は違えども、部内にハイレベルの選手がそろっていることは好材料になっている。

◇学校や家族の支え

同校は文武両道を掲げ、設備や制度の面で伝統的にスポーツに打ち込む環境が整っている。日下さんは「学校の後押しを感じている」と同校のバックアップに感謝。さらに「クラスの友達が力強い応援をしてくれるのがうれしい」とクラスメートにも恵まれ、充実した高校生活が下支えにある。

◇今後の目標

日下さんは「山崎先生に出会わなければ今の自分は無かった」と語り、進路は山崎教諭の目の届く県内の国立大学を志望。48メートル94という高校生の日本記録を目指し、今後も大会に出場しながら、勉学にも励むことになる。「日の丸を付けて世界と戦いたい」と大志を抱く明朗活発な少女が、更なる進化を続けている。

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