汚染米不正転売問題による県産焼酎への風評被害を吹き飛ばそう―と、伊藤祐一郎知事や県議、県職員らで組織する「焼酎を愛する有志の会」は八日夜、被害業者の西酒造(日置市)、西平本家(奄美市)、喜界島酒造(喜界町)の三社から焼酎を買い上げて鹿児島市内のホテルで焼酎応援イベントを開いた。
「キバレ鹿児島の焼酎」と銘打ったイベントは、金子万寿夫議長が発案。知事の呼び掛けで知事部局の課長級以上の職員もほとんど参加し、会場では有志約百七十人が芋焼酎と黒糖焼酎を楽しんだ。三社から買い上げた焼酎は、一升瓶換算で五十四本分。県部課長会の積立金を活用して購入した。
発起人を代表して伊藤知事が「われわれが愛している焼酎が事故米問題で逆境に立たされている。鹿児島の焼酎は本物であることは皆さんご案内の通り。全国、世界に誇れる大変な財産でもある。少々波風が立ったが、やがて落ち着けば世界に向かって伸びていってくれると期待している。われわれもいろんな機会を利用してPRしたい」とあいさつ。金子議長の音頭で乾杯した。
イベントには県酒造組合の本坊喜一郎会長をはじめ、西平本家の中村千枝子社長、喜界島酒造の上園田慶太社長、西酒造の有馬健晃工場長らも参加した。
中村社長は、良い焼酎を造ろうと高値で仕入れた米が汚染米だったことや、風評被害で回収の対象となっていない商品の返品も相次ぎ、注文が十分の一に落ち込んでいることを報告し「先の見えない状況の中で信頼回復に向けて社員一丸となって全力で取り組んでいる」と現在の厳しい状況を説明。
上園田社長は「事故米を購入してしまい残念な思いをしているが、焼酎の安全性がこれで崩れたわけではない。皆さんが飲んでいただいている焼酎は安全・安心でおいしい焼酎。今後も鹿児島の焼酎が皆さんに喜んでもらえるよう応援をいただきたい」と感謝の言葉を述べた。
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