県版レッドデータブックで「宮古島では近年確認されていない」と記載されている野生のトサカメオトラン(ラン科)が九月三十日、市内の海岸で自生しているのが確認された。
環境省のレッドデータブックでは、ごく近い将来に絶滅する危険性が極めて高い種「絶滅危惧IA類」に指定されている。
国内のランの仲間で、お辞儀するように花冠を下に向けて咲くランは、トサカメオトランだけ。果実期になると、茎は直立する珍しい生態だ。
この植物は「トサカ・メオトラン」と区切って読み、漢字では「鶏冠夫婦蘭」と書く。茎の部分から下に曲がって咲く形が、鶏冠状に見えることから鶏冠の名が付く。しかし、夫婦の名の由来は不明。