県内の深刻な医師不足に対応するため、山口大は来春入試からの医学部医学科の定員の五人増を文部科学省に申請した。十月末までに認可される予定。同大は八月、既に五人増の認可済み。今回の申請分と合わせ、来春の入学定員は、今年度の八十五人から九十五人となる。医学科の定員増は一九八四年以来、二十四年ぶり。
二十六日、山口市吉田の同大での定例会見で丸本卓哉学長が明らかにした。今回の増員は、六月に閣議決定された「骨太の方針二〇〇八」で、医師不足対策として、医師養成数の増員が決定したことを受け文科省からの要請に応えるもの。入試方法は十一月に決定する。
八月に認可された五人増は「地域医療枠」。国が昨年打ち出した緊急医師確保対策を受けたもの。学生は卒業後一定期間、中山間地や離島で勤務することを条件に、県から支給される奨学金の返還が免除される。入試方法は推薦選抜。
県の高齢化率は26・4%(昨年十月一日現在)。全国平均の21・5%(同)を大きく上回り、全国で四番目。医師の需要が極めて高く、周防大島などの離島や中山間地での医師不足が深刻なことから、相次ぐ増員に踏み切った。
丸本学長は「入学者が一人前の医師になるには十年はかかる。即効性があるとは言えないが、研修医の多くが都市部の病院を選ぶ臨床研修制度の改善にも期待を掛けながら、長期的な視点で取り組みたい」と話した。
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