障害者支援で県内初のパーソナル手帳

宇部日報社 福祉 2011年4月6日

 宇部市は、発達障害児(者)への支援を推進するため、県内初となるパーソナル手帳(個別の相談・支援手帳)を作り、希望する対象者に配布する。併せてコミュニケーションボードも作り、設置店舗を増やしながら、自閉症など、言葉でのコミュニケーションが苦手な人の買い物などを支援する。
 パーソナル手帳は、保護者や支援機関が、発達障害児(者)の乳幼児期から成人期にわたっての様子を記入していくもの。人生の縦(ライフステージ)と横(同じ時期)に関わる情報を1冊にまとめることで、転居、就学・進学、就職など、生活環境が変化する時、保護者が最初から説明することなく、スムーズな情報伝達と支援ができる。
 本人や家族に関する基本情報、障害に関する情報、支援のネットワークなどの「プロフィル」、成長過程での生活習慣やコミュニケーションの現状など「発達の様子」、学校や勤務先などの所属歴、受診・検査歴、サービスの利用歴などの「本人の歩み」で構成されている。
 官民協働で構成する発達障害児を支えるネットワーク協議会での協議、意向調査、試行などを経て2年がかりでまとめた。
 コミュニケーションボードは、名前や住所、連絡先を聞くイラスト、「(商品は)どこにありますか」「いくらですか」「トイレはどこですか」「はい、いいえ、分かりません」など伝えたいことを支援するイラストが両面に描かれている。文字は英語と中国語も併記。店側の担当者が提示し、ボードを使ってやりとりできる。
 いずれも国の補助事業を活用し、必要な数量を確保した。市は利用拡大に向けて、家族会や支援機関、店舗に対する説明会も開く。 手帳やコミュニケーションボードの受け付けは8日から始まる。

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