日本一の生産量を誇る喜界町の特産品・白ゴマの収穫がピークを迎えている。町内あちこちの道路脇には、鮮やかに黄色く色づいた刈り取り後のゴマがずらりと並び、町の風物詩の天日干しの風景が広がっている。
町産業振興課によると、ゴマ生産農家戸数は二百二十戸で、今期の栽培面積は前期並みの約百ヘクタールを確保した。一方、生産量は六十トン前後を予想しており、前期実績の六十六トンをやや下回る見込み。種まきの遅れや、雨の日が多かったことが影響した。
加工業者からの今期の購入申し込み数量は六十トン。同課は「数量はやや少なくなる見通しだが、生育は順調。何とか対応できるのではないか」としている。
伊実久地区の自宅前で、天日干しの作業に汗を流していたのは浅岡喜代二さん(76)と妻のハツエさん(71)。六年前から出荷用のゴマ栽培を始め、今期は約三百五十キロの収穫を予定している。ゴマをわが子のように可愛がる浅岡さん夫婦。「生育は順調だが、雨が多く、天日干しへの影響が少し気になる」と話した。
収穫作業は九月いっぱいまでかかるもようで、しばらくは道路脇に黄色く輝くゴマの天日干しの風景が見られそうだ。
【南海日日新聞社】
塀に立てかけられ天日に干されるゴマ