街中ビーチに深夜の歓声/子ガメ、三角浜でふ化

南海日日新聞社 未分類 2008-08-01

 五月二十七日にウミガメの産卵が確認された奄美市名瀬の通称・三角浜で七月二十九、三十一日の両日、子ガメがふ化した。三十日夜は子どもから大人まで大勢の地域住民らが訪れ、地上に姿を現す瞬間を待ち続けた。日付が変わった午前一時半ごろ、子ガメが顔を出すと歓声が上がり、懸命に海を目指す子ガメを温かく見守った。
 三十日午前、市環境対策課職員が産卵個所で直径約三十センチ、深さ約十センチの砂の沈下を確認。産卵から六十五日が経過していることからふ化の可能性があるとして名瀬地区海ガメ保護監視員らと午後七時ごろ現地入りした。うわさを聞き付けた家族連れなどが訪れ、ふ化の瞬間をじっと待ち続けた。
 子ガメが現れたのは三十一日午前一時半ごろ。アカウミガメの子ガメ二匹が顔を出し、その後、約一時間十五分かけてはい出た。体長約五センチの小さな体で懸命に海を目指す子ガメに子どもたちは「頑張れ」と声援を送った。最初の二匹に続き、もう一匹が地上に現れ、この夜は三匹が大海へ旅立った。家族で訪れた糸はるかさん(10)は「初めて見てかわいかった。生まれてきてくれてうれしかった。元気に育って、また帰ってきてほしい」と話した。
 市環境対策課によると三十一日午前の調査で卵百九個中、八十個がふ化済み。二十九日未明に七十五匹がふ化したとみられる。県自然保護推進員の興克樹さんは「子どもたちにとっては間近で観察できるいい機会になった。自然な状態でのふ化はこれまでデータが少なく、これから一つ一つの調査を積み重ねていく必要がある。少数だが、海に旅立つ姿を見てほっとした」と語った。
【南海日日新聞社】

写真説明=三角浜でふ化した子ガメ31日午前2時45分ごろ

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