ゴマ収穫機械化手応え

常陽新聞新社 経済 2010年9月10日

 農商工連携により、ゴマ専用の収穫機の開発を進めている「ごま収穫機(アタッチメント)」開発支援チームは10日、伊那市西春近のほ場で試作機の実証試験を行った。手作業による労働負担が大きい収穫作業を機械化し、上伊那地域でゴマ栽培の拡大を図る取り組み。収穫期を迎えた白ゴマ畑で試作機を動かし、その機能や効果を検証した。
 同チームは、農商工連携による新商品開発や新事業展開の促進を図る「上伊那農商工連携等推進会議」が、案件別に設ける支援チームの一つとして今年1月に発足した。
 駒ケ根市のゴマ加工販売「豊年屋」(高橋重行社長)や同市の機械金属加工業「ヨウホク」(北林友和社長)、伊那市西春近で白ゴマの栽培などに取り組む循環型農業「夢志(むし)の会」(山本静二会長)など6団体で構成される。
 メンバーによると「日本のゴマの99%近くが輸入物」。国産ゴマの需要は高い。ただ収穫時に適合する農業機械がないのが現状だ。水稲用の刈り取り機を使用しても、束の縛り直しなどの手作業が必要になり、生産拡大の障害になっていたという。
 試作機の製造はヨウホクが担当。水稲用の刈り取り機をベースに改造し、茎の高さが1・5~2メートルほどあるゴマに対応できるよう、刈り取った束をまとめ、縛る位置をセンチほど上げるなどの改良が加えられている。
 実証試験は、夢志の会が栽培を手掛ける白ゴマ畑(2ヘクタール)で行った。メンバーが見守る中、収穫期を迎えたゴマを順調に刈り取っていった。改良すべき点の指摘はあったものの、夢志の会の山本会長は「手で刈るよりは、はるかに早い」と評価。ヨウホクの北林社長は「うまく縛れるか心配していたが、一安心」と胸をなでおろしていた。
 同チームは今後、試験結果を参考に試作機を改良し、来年2月をめどに収穫機を製品化するか、次年度も継続して研究開発するかを判断する。

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