豊橋市の桜丘高校生物部は、部室で飼育しているアカウミガメを表浜海岸に放流する。部員たちは、アカウミガメと過ごした充実した日々を胸に、「大きくなってまた会おう」と万感の思いで海へ送り出す。
アカウミガメの名前は「コテツ」。昨年11月16日に豊橋技術科学大学から譲り受けた。当時は甲長(甲羅の長さ)約4センチ、体重約16グラムだった。
部員たちは、毎日エサを与えたあとに甲長、体重、体調、水温、様子などを飼育日記に記した。
今年2月には、南知多ビーチランドへ行って、飼育員にえさの与え方やアカウミガメが好むエサの種類など飼育に関するアドバイスを受けた。
コテツはスクスクと育ち、同年5月には体重100グラムに。甲長も7センチになった。水槽で元気に泳いだり、時々水温計に引っかかって慌てる姿など愛らしい姿は、生物部の“アイドル”として親しまれた。
部員たちは、毎月1回表浜に出掛けてポリバケツに海水を入れて持ち帰り、コテツの水槽に注ぎ足していた。なかなか海岸に行けない時には、水量が足りなかったり、海水が汚れてコテツの体調を心配したこともあった。
現在のコテツは甲長12.1センチ、体重378グラムになり、見た目も立派なアカウミガメになった。逆に成長するたびに水槽も狭くなり、「そろそろ海に帰す時になった」と顧問の鈴木順久教諭の提案を受けて放流を決めた。
部員たちは、昼間は鳥の標的になるので、日没に放流すると決めた。「コテツと過ごした期間は得ることが多かったので少し寂しい。今度は大勢の人たちと一緒に表浜海岸の環境を守って、コテツが帰って来るように美しい表浜海岸を守りたい」と再会を心待ちにしている。
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