北方領土問題をライフワークと言ってはばからなかった鈴木宗男衆院議員の上告棄却を受けて8日、返還運動の原点の地・根室市では北方領土返還運動関係者が記者会見で「領土問題に関しては唯一無二の国会議員だった」と述べた。
千島会館で記者会見に応じたのは、北方領土の元島民で組織する千島歯舞諸島居住者連盟の鈴木寛和副理事長(77)、同連盟根室支部の河田弘登志支部長(75)。
鈴木副理事長は「北方領土問題をライフワークとして正面から向き合っていた唯一の国会議員だった」と振り返り、河田支部長は「われわれの四島一括と鈴木さんの段階返還という意見の違いはあったが、北方領土問題に一生懸命に取り組んでくれていた。そういう意味で大きな存在だった」と感想を漏らした。
対ロシア外交の観点からは「長い日ロ関係の中で鈴木さんの存在は大きかったはずで、ロシア側もいちるの相手を失ったとも言えるのではないか」「パイプを持っていたのは間違いない。そのパイプが切れてしまうのではないか、そこが問題だ」と述べた。
鈴木議員の失職に関し、双方とも連盟活動や返還運動について「何ら揺るぐものではない」としながらも、領土問題に関して唯一無二の存在であっただけに「鈴木議員を(領土問題で)上回る国会議員が出てきてほしい」(鈴木副理事長)「鈴木さんに優る人が出てきてほしい。鈴木さんがいなくなったから領土問題が頓挫するようでは困る」(河田支部長)と述べ、鈴木議員に代わる人物の登場を待望し、領土問題に力を入れていた「鳩山前総理に『よしやるぞ』と思ってほしい」と期待を寄せた。