重さも長さも「日本一」という巨大キセルを、氏子らが担いで加波山頂の加波山たばこ神社に奉納する「きせる祭」が5日、桜川市と境界を接する石岡市大塚の同山腹にある加波山神社拝殿であった。
黄金色に輝く葉タバコの収穫が終わるこの時期に毎年、開催されている。今では約40軒ほどになったが、八郷地区の葉たばこ耕作組合の氏子らが収穫に感謝し、翌年の豊作や無病息災を祈願する同神社の恒例神事。
奉納された巨大キセルは真ちゅう製で、重さ60キロ、長さ2・6メートルとジャンボサイズ。神事の後、直径28センチのがん首に、収穫されたばかりの約1・5キログラムの刻みたばこが詰め込まれ、古式ゆかしい「火起こし」儀式で点火された。
神職や地元女子中学生が吹くほら貝の音の響く中、紫煙の上がる巨大キセルを法被姿の氏子4、5人が担ぎ上げ、神官を先頭に狭い境内を3周。そのまま約70メートルの高い頂上まで、険しい岩場の参道を担いで登った。
たばこ神社では、最後にひとりずつキセルを吸って、翌年の豊作や無病息災を祈願した。今年は休日と重なり、氏子らに加え、年配のカメラ愛好家や観光客らも数多く集まり、総勢約100人が見守った。