8月の知事選で初当選した阿部守一知事(49)が1日、県庁に初登庁し、阿部県政がスタートした。副知事辞職から6年ぶりの県庁で「まずは今の県政の現状をしっかり把握したい」と慎重な姿勢を見せながら、知事選で公約に掲げたビジョン「共に支える確かな暮らし―信州に築く県民主権」の実現に意欲をみせ、県職員に「前向きな協力」を求めた。
記者会見では、「県民の暮らしをしっかりと支える県政をつくり、県民主権の県政を確立していくという選挙中に訴えた基本スタンスを忠実に実行しながら長野県政を運営していきたい」と述べ、「できる限り現場に足を運び、しっかり対話しながら県政を進める」と語った。
個別の政策課題に対する判断は「10日まで、各部局から業務説明を聞いて県庁全体の状況を把握し、私の考え方の方向を明確にしたい」と説明。人事については「年度途中でもあり必要最小限で対応したい」とし、組織改正も「県庁組織、県職員に最大限活躍してもらうことが基本。現時点で直ちに具体的な変化をもたらす必要があるとは考えていない」と話した。
部局長・地方事務所長会議では年内実施を検討する「事業仕分け」について、「ある意味で、心配、懸念する声を聞いていると思う」と自ら触れ、「あくまで主眼は予算の削減ではなく、情報公開、県民参加、そして行政のあるべき論を考えていくための手段」とし、「明確な無駄は削るが、説明責任をしっかり果たしながら進めていく」と理解を求めた。