庄内の活性化を目指し今年5月に設立された地域プロデュース会社「出羽庄内地域デザイン」(社長・大島文雄東北公益文科大客員教授)は、地域文化情報誌「Cradle」(クレードル)を創刊した。庄内の自然や文化、歴史、食などに焦点を当て地域内外にその魅力を発信するフリーペーパーで、隔月に約3万部を発行、庄内を中心に首都圏や仙台圏などに配布していく。
同社は、荘内銀行の庄内価値開発研究会(座長・大島氏)の検討結果を踏まえ、地元経済人らが出資して設立した。
情報誌発刊は、交流人口拡大を図る同社の柱の事業の一つ。誌名は英語で「ゆりかご」「発祥地」「船の進水台」の意味があり、庄内から新しい価値観を生み出し、発信する願いを込めた。AB判、全カラー、通常は40ページ。高品質で定評があった地域情報誌「SPOON」(昨年4月で休刊)を製作してきた小松写真印刷(酒田市)に編集を委託した。
創刊号(9月号)は48ページ。表紙は、鶴岡市のイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行オーナーシェフが作った「つや姫」のリゾットの写真。表紙は当面、同シェフの料理で飾る。
特集として、「出羽三山への道」をテーマに羽黒山登拝のリポート、三山の歴史や行事、見どころを紹介した。シリーズものでは、巻頭の著名人エッセーとして写真家の大石芳野さんが庄内の魅力を語っている。「庄内あるき絵図」で飛島、「食の都の食材」で「つや姫」、伝統料理の「おかあさんのさじ加減」で「茄子の鍋焼き」などを紹介した。
編集長の小林好雄・出羽庄内地域デザイン取締役は「日本人が失いかけている精神文化など、庄内の大事なものを育て、発信したい。地元の人にも、地域に誇りと自信を持ってもらいたい」と話している。
約3万部のうち約8割は庄内のスーパーや金融機関、公共施設など約400カ所に置き、今月4日ごろから配布。残り2割は内陸や仙台圏、首都圏に金融機関や古里会などを通じて配布する。
発行経費は広告収入と、賛同者によるサポーターの会費で賄っていく方針。サポーターは、法人が1口1万円、個人が5000円、1万円、2万円の3種あり、個人は同誌や地元農産物が送られる特典付き。問い合わせは出羽庄内地域デザイン=電0235(64)0888=へ。