科学技術振興機構(JST)イノベーションサテライト茨城とつくば市は30日、つくば地区での先端バイオ・医療産業の創出に向けて、JSTが支援する大学や研究機関などの育成研究成果報告会とシーズ発表会を同市役所内で開いた。バイオ・医療分野での新技術を利用した新製品の開発や新事業の創出に関心がある企業などを対象に、企業が求める新技術や研究者との出会いを図り、研究成果の企業化を進めることが狙い。
国が進めるライフイノベーションの推進とともに、県圏央道沿線地域産業・交流活性化協議会が進める県内圏央道沿線地域でのバイオメディカル関連産業創出に役立てる。報告会・発表会には関東各都県の企業関係者など約70人が参加した。
JSTイノベーションサテライト茨城の後藤勝年館長は「バイオメディカル関連産業は、まだ始まったばかりで発展途上にあり、参入企業が少ない。今後、産業の大きな柱の一つとしてますます発展していかなければならない」とあいさつした。
市原健一市長は「日本の社会経済情勢は深刻な局面にある中、ライフイノベーションの創造を支援するJSTの取り組みは不可欠。市はJSTと連携して、新たなニーズの発信と育成支援を図っていきたい」と述べた。
続いて同市産業担当理事の河原雄図氏は、同市がものづくり企業の技術開発支援に向けて、「技術開発の街ブランド」強化の一翼を担う実践的戦略構築に取り組んでいることを報告した。
この後、筑波大をはじめ、物質・材料研究機構や東京農工大、産業技術総合研究所、慶応大学の研究員らが、合わせて11のバイオ・医療関係分野での育成研究成果報告やシーズ発掘試験成果を報告した。