戦争で亡くなった本県関係者に追悼の意を捧げ、遺族の苦労に敬意を表す「県戦没者追悼式」が26日、水戸市千波町の県民文化センターで開かれた。橋本昌知事はじめ、来賓や遺族など1200人以上が参列、黙とう・献花をし、恒久平和を祈った。
この式典は、1952年に始まり、今回で53回目。終戦から65年、参加遺族の平均年齢は71・9歳(昨年は71・2歳)と高齢化が進んでいる。
橋本知事は、「今日の平和と繁栄は、多くの戦没者の尊い犠牲の上に築かれたことを改めて心に刻み、次の世代に語り継ぎ、恒久平和の願いを国際社会に向けてしっかりと発信していくことが、私たちに課された重大な責務」と追悼の辞を述べた。
桜川市の渡辺美代子さん(93)は、壇上で祭壇に向かい、戦死した夫正三さんの思い出を語った。
渡辺さんは1943年、戦地の夫から「6月17日北鎌倉駅にて待つ」との電報を受け取り、その日、幼い子ども2人を連れて、再会を夢見て駅に向かった。しかし、いくら待っても正三さんは現れず、1年後に戦死の知らせが届いた。「どんなに苦しかったでしょう、辛かったでしょう。この65年間、遠い遠い道のりを見守って下さりありがとうございました。私たち妻も、命の残り火をかきたてて周囲の皆様に支えられながら頑張っておりますので、どうぞ安心して安らかにお眠り下さい」と切々と語りかけた。
本県の戦没者は5万8102人。戦争未亡人の平均年齢は94歳になるという。