伊那市高遠町の市無形文化財に指定されている「高遠ばやし」を伝承する高遠小学校おはやしクラブが、文化庁が伝統文化活性化国民協会に委託する「伝統文化こども教室事業」に採択された。同事業から助成金35万円を受けて法被を新調。23日には初めて法被を身に着けて、けいこに励んだ。
同クラブは1999年から、高遠ばやしの保存会の手ほどきで地元の伝統文化を引き継ぎ、9月に開く高遠城下まつりと燈籠(とうろう)祭りで演奏を披露している。同事業では、保存会がはやしの意味を教えながら実技の指導を続けてきた取り組みが認められた。
児童たちは真新しい法被にうれしそうに袖を通し、ゆっくりとした「松ばやし」と早い調子の「唐子ばやし」の練習を繰り返した。横笛と三味線で哀愁漂う調べを、太鼓と大皮、つつみで勇ましい音色を響かせ合い、演奏の合間に「はー、おん」と掛け声を入れて曲調をそろえた。
指導に当たってきた保存会「桜奏会」の北条良三会長は「全体的にまとまってきているので、本番までに仕上げたい」と話した。同クラブの原祐真部長は「着るのがもったいないくらいのきれいな法被。演奏にも力が入るのでみんなで頑張りたい」と笑顔だった。
城下祭りは4日、燈籠祭りは23日にそれぞれ開く。