鶴岡市下川の善寳寺で20日、昨年11月に死去した斉藤信義氏の跡を受け第42世住職に就任した五十嵐卓三氏(79)の入山式が行われた。歴代住職の位牌(いはい)などに拝礼して就任を報告、同寺の僧侶や職員に「庄内を地盤に、東洋思想としての龍神信仰を広めたい」と抱負を語った。
五十嵐氏は、第40世住職を務めた父・顕道氏の死去に伴い、1979年から82年まで乗慶院(鶴岡市湯野浜一丁目)住職との兼任職としていったん、住職を務めており、実質的に今回が2回目。今月6日付で就任した。
入山式は、新住職として“初登庁”の儀式。五十嵐氏はこの日午前8時50分ごろ、お付きの僧侶3人とともに山門をくぐり、石段を上がって本堂に入った。同寺の僧侶と職員合わせて約40人に迎えられた。僧侶たちが般若心経を唱える中、奥の院の龍王殿に入り、歴代住職の位牌や龍王尊に拝礼し、就任を報告した。
儀式後、五十嵐新住職は僧侶と職員に対し、「まず庄内を地盤に、親しみとご理解をいただく寺にしたい。次に全国の信者の方たちに一人でも多くお会いし、親しみを深めたい。そして、東洋思想としての龍神信仰を広めたい」と述べた。
特に龍神信仰については、自身が頻繁に渡欧し禅と東洋思想を講義してきた経緯を挙げ、「ヨーロッパの人が東洋思想を受け入れる時代に来ている」と洋の東西を越えた布教に意欲を示した。
曹洞宗大本山總持寺副貫首を務めた斉藤前住職の本葬は11月21日に善寳寺で行われる予定。