蒲郡市港町の生命の海の科学館は今月、夏休み科学のワークショップを企画。連日大勢の家族連れが工作や実験を通して学習に訪れる人気イベントとなっている。地元の企業社員たちが講師となっており、「会社の存在をアピールでき、社会貢献できる場としても有効」との声もあがっている。
同館一階の情報ネットワークセンターの一部を改装し、化学実験室を設置。6人がけの実験テーブル6つを設けた。この部屋を市内に出入りする各企業や、大学、学校などに呼びかけて市民に科学や技術、生物を学べる場を創出しようと、今月1日から29日までの期間にワークショップを企画した。
講師はごま油の「竹本油脂」や製綱会社の「稲葉製綱」、電気設備会社の「杉江電設」など市内を中心に17企業の社員が1~2日単位で18日間講師を務めるほか、大学や学校など教育機関からも8校の教授、教諭陣が協力した。
19日には市内拾石町の眼科医療機器メーカーのニデック社員3人が訪れ、「虹を作る装置を作ろう」と題し、ボール紙とCDの破片でつくる分光器で虹が見えるシステムを教えた。参加した約30人の親子連れも箱の中で七色の光を確認すると「見えた」と歓声をあげて喜んだ。
同館によると、毎日2回、1時間ほどのワークショップを催し、各30人前後が参加しているという。
連日異なる題目で行われるため小学生や保育園児の孫と一緒に参加した坂部和夫さん(72)は10回以上訪れている。「今までにない企画で、企業の人たちと交流できるし、子どもたちも科学の楽しさを体験できる場として率先して来ています」と話している。
一方、ニデックの岩瀬清忠企画部長は「今までは小学校へ保健体育の特別授業として講義を行ったことがあるが、こうしたワークショップ形式で市民とふれあう機会があるとうれしい。名前だけでなく、会社の業務内容を知ってもらう機会として有効」と話していた。
同館では9月以降も土、日曜日などでワークショップを企画していくという。
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