直筆の書、原稿など一堂に

荘内日報社 催し 2010年8月19日

致道博物館夏の企画展 庄内ゆかりの作家ら15人紹介

 庄内出身の文学者らに焦点を当てた資料展「庄内ゆかりの作家たち」が、鶴岡市の致道博物館で開かれており、高山樗牛や横光利一らの直筆の書や原稿、写真などが、各人の業績と庄内の文化風土を伝えている。

 夏の企画展として明治から平成までの庄内出身、あるいはゆかりの物故者15人をピックアップし、合わせて約300点の資料を展示した。

 取り上げたのは、小説として高山、横光のほか、田澤稲舟、森敦、藤沢周平、随想として阿部次郎、詩歌として三矢重松、上野甚作、土屋竹雨、和田光利、加藤千晴、齋藤勇、茨木のり子、児童文学として安倍季雄、赤木由子。

 このうち明治期に女流小説家として活躍した稲舟については、花や鳥を描いた自筆の画帳や掛け軸を展示。躍動感あるニワトリの絵などから、画才も豊かだったことをうかがわせている。

 また、樗牛の自筆の書「吾人は須らく現代を超越せざるべからず」は、鶴岡公園の文学碑や墓所・龍華寺(静岡県清水市)の墓碑銘にも刻まれている有名な一節。横光に関しては、作品「旅愁 第一編」の挿絵に使われた佐野繁次郎の絵「アトリエ」、弟子である青年時代の森敦と2人でいすに並んで座る写真などを展示している。

 そのほか、これら文学者の庄内各地にある文学碑も紹介している。26日まで。

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