企業・団体向けに「まりんべんとう」を提供しているマリンフーズグループ(小沢隆志社長、南箕輪村北原)が、精米直後のコメを使った弁当の提供を始めた。精米後のコメは、時間がたてばたつほど酸化が進み味が落ちることが欠点。このため、同社では弁当工場のある本社敷地内に精米機を設置した。小沢社長は「毎日食べるお米なので、精米し立てを炊飯して新鮮なお米を味わってほしい」と話している。
同社では現在、南信地方一円に1日4000食の弁当を提供。使用するコメは1日400kgに及ぶ。茅野市の米穀店を通じて基本的に地元の上伊那、諏訪産の玄米を調達し、自社工場内に設置した精米機で精米したコメを翌日早朝に炊飯している。精米機と精米したコメを一時保管をする部屋の温度管理も徹底している。
小沢社長によると、「弁当業界で精米し立てのコメを使っているところは滅多にない」という。「農家の人は精米したコメは日に日に味が落ちることを知っているから、もみで保存して食べる分だけ精米している。毎日の弁当だからこそ、おいしいコメを食べてほしい」と、自社精米に切り替えた。
自社精米にするとコストがかかると思われがちだが、実際には精米したコメを仕入れるより玄米の方が安いため、1kgあたり40円のコスト削減になり、「精米機の導入費用も回収できる」と小沢社長。精米後に出るぬかは地元の農家に無償で引き取ってもらっている。
「安心・安全」を経営理念に掲げる同社では、コメのほか野菜なども地元産の調達を目指し、キャベツやニンジンなどは原村の農家から購入しているという。ただ、「1日4000食の食材は相当量が必要なので、上伊那では確保が難しい」と小沢社長。おいしいコメと安心・安全をセールスポイントにして、「将来的には1日8000食位まで規模拡大できれば」と話している。