「やった!ベスト8だ」。興南高校の中堅手・慶田城開選手(3年)の祖父・實さん(75)は17日午後、石垣市大川の自宅で同校の準々決勝進出を喜び、拍手を送った。
春の選抜大会は甲子園で応援した實さんだが、今回は体調不良で甲子園行きを断念。1人、自宅でテレビ観戦となった。
興南高校が初回、無死1塁から2番慶田城が確実に送りバントを決め、3番我如古の適時打で先制点を挙げると、手をたたいて喜び「送りバントが生きた」と孫の堅実なプレーを評価した。
試合では、チャンスに併殺打があったものの2度の送りバントを決めた孫の開選手に「2番の仕事は果たした」と満足げ。
試合中は静かに観戦していた實さんだが、試合終了と同時に拍手、ガッツポーズでうれしさを表現。次々にかかってくる祝福の電話に忙しく応対した。
昨年の大会では16年前に他界した妻・スミコさんの遺影を抱いて甲子園で孫を応援したが、自宅観戦となった今回は、仏壇に線香をあげ、勝利に手を合わせた。
實さんは「孫の最後の大会なので甲子園に行きたかったが、残念。孫には最後の大会なので悔いを残さないよう楽しんでこい。そして一つひとつ上を目指せと言って(甲子園に)行かせた」と話し、あすの聖光学園との準々決勝では「戦力は横一線。投手力が鍵になると思うが、しっかり興南の野球をしてほしい」と期待を込めた。
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