土浦で「ウスキシロチョウ」採取

常陽新聞新社 未分類 2010年8月17日

通常は沖縄本島以南に生息

沖縄本島以南に生息するウスキシロチョウが16日までに、土浦市内で採取された。花の開花や鳥の渡りの時期が早まるなど、地球温暖化による生態系の変化が指摘されている。今回の採取も地球温暖化の影響によるものかどうかなどが注目されそうだ。  

採取したのは、同市真鍋6丁目、病院職員岡澤貞雄さん(64)。

7月18日午前11時15分ごろ、自宅2階のベランダで布団を干していた岡沢さんの妻(64)が、「キチョウやモンキチョウがラベンダーの花の蜜を吸っているが、それよりもはるかに大きい黄色のチョウが飛んでいる」と教えてくれた。

岡澤さんは花壇に向かい、大きな黄色いチョウが花の蜜を吸引しているのを確認、常日頃、庭先に用意してある捕虫網でこのチョウを採取した。

近縁種ウラナミシロチョウに似ているが、ウスキシロチョウの場合、翅(はね)の裏に細かい波状のさざなみ模様が広がっている。幼虫期の生活環境により、翅の中央に小さな紋を持つ個体(ギンモン型)と、紋がないもの(ムモン型)の2種類に分かれる。

亜熱帯や熱帯アジア、オーストラリアの一部に分布。日本では沖縄本島以南にのみ生息するとされ、たまに九州や四国に迷い込むことがあるという。

岡澤さんの趣味はチョウの採取や生態の研究などで、約50年間続けているという。3~4年前には県内に生息していなかったナガサキアゲハを数回確認、2008年9月にはナガサキアゲハの雌を採取することに成功している。しかし、ウスキシロチョウの生息域はさらに南方。

今年7月18日前後に、高知県室戸市、徳島県、阿南市、和歌山県串本町でもウスキシロチョウが採取されているが、沖縄諸島から2000キロも離れた本県で採取されるのは極めて珍しいという。

つくば市のゆかりの森・昆虫館や県自然博物館に県内での採取例があるかどうか確認したところ、県内での採取例は無いとの回答を得たとしている。

岡澤さんは「沖縄諸島以南の南西諸島などでしか採取できないと思っていたウスキシロチョウが自宅庭先で採取できた。気流に乗って飛来したとも考えられ、かなり遠方からの迷蝶で驚いている」と話した。

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