鶴岡市大西町の小学5、6年生と中学生の女子児童・生徒でつくる「みかぐら隊」が11日、同市大山三丁目の高齢者福祉センターおおやま(本間友也センター長)を訪問し、地域に伝わる踊り「みかぐら」を披露した。
みかぐらは、田植えや稲刈りなどを模した「神楽」をベースにした踊りで、近代になって民衆の祭りや演劇向けにアレンジされた振り付けが、旧鶴岡市や櫛引、羽黒などの各地域に残されている。
大西町では、毎年夏休みに入った直後、小学5、6年生と中学生の女子が地元公民館で午前6時から約2時間の練習を1週間続け、8月上旬の町内の夏祭りで盆踊りやパレードの際に披露している。少なくとも町内会が創設された1974年から36年間にわたり途切れることなく続いているという。
2008年春には大西町子供会の役員OBなどが中心になって「みかぐら保存会」(渋谷良会長)を設立し、地域ぐるみで伝統継承に取り組んでいる。また、同年3月に「より多くの人から踊りを見てもらおう」と初めて老人福祉施設を訪問し、みかぐらを披露した。
この日はみかぐら隊16人が渋谷会長らとともにおおやまを訪問した。大勢のお年寄りが見守る中、鈴と扇子を手にした黄色の法被姿でステージに登場。5、6人ずつ3グループに分かれ、リズミカルな太鼓の音に合わせて軽やかな踊りを披露した。お年寄りたちは1グループごとに大きな拍手を送っていた。
このほか、リングベルを使って童謡のタイトルを当てるクイズや、子供たちとお年寄りが一緒に手遊びをするなど交流した。朝暘六小5年の佐藤千紗都さん(10)は「たくさんのお年寄りの前で踊るのは緊張したが、ステージから笑顔が見えてうれしくなった。毎朝の練習は大変だったけど、うまく踊れて良かった」と話していた。
みかぐら隊は午後から同市下川の通所介護施設「そよかぜの森」を訪問し、踊りを披露した。