一流シェフ 庄内の「食」体験

荘内日報社 未分類 2010年8月9日

県の新規事業4人がツアー 県内外への発信に期待

 国内の有名シェフを庄内地方などの生産現場に招き、県内の豊富な農林水産物をPRする「食体験ツアー」が8、9の両日開かれた。初日の8日は庄内地方のだだちゃ豆や民田ナスなどの産地を巡り、特産食材の味や魅力について生産者から説明を聞いた。

 地域の伝統野菜をはじめとした食材の魅力を、一流シェフを通して県内外の消費者に広く情報発信してもらおうと、県が本年度の新規事業「『食』のツーリズムやまがた創造事業」の一環として初めて企画した。

 今回参加したのは、フランス調理師協会日本支部理事長で都内のフランス料理店「プティポワン」オーナーシェフの北岡尚信氏、日本フードアナリスト協会常任理事で食・食文化評論家の藤原浩氏など4人。山形大農学部教授の平智、レストラン欅(酒田市中町二丁目)総料理長の太田政宏、「アル・ケッチァーノ」(鶴岡市下山添)オーナーシェフの奥田政行の3氏がアドバイザーとして同行した。

 一行ははじめに鶴岡市白山のだだちゃ豆畑を視察し、生産者の富樫俊一さんから「20年前から無農薬栽培を続けている。畑の個性と肥料を大事にしながら、工夫を重ねてきた。生のままかじり、えぐみが残っているようなら出荷には早いと判断する」などと、生産や収穫について説明を受けた。

 続いて同市高坂の民田ナスの畑を訪問し、生産者の五十嵐一雄さんから民田ナスの歴史や育成などを聞くとともに、「収穫はいつごろまで続くのか」「葉は食べられないのか」などと盛んに質問を投げ掛けていた。

 北岡氏は「少し前に食べた新潟の枝豆に比べ、だだちゃ豆は食感が良くなじみやすい味。民田ナスは浅漬けにしても身質が保たれていて歯ざわりも良い。フランス料理ではソテーなどに向くのでは」と興味を示すとともに、「生産現場での苦労話をいろいろ聞いた。素材の大切さや、そこに込められた思いなどまで意識して料理しなければならないとあらためて気付かされた」と話していた。

 その後、一行は酒田市方面に向かい、イチゴの県産オリジナル新品種「サマーティアラ」(酒田市)、パプリカ(遊佐町)の各産地を見学した。9日は置賜地方に移動し、おかひじきなどの生産現場を巡った。

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