聴覚と視覚に障害を持つ人を対象とする「筑波技術大学」(つくば市天久保、村上芳則学長)の大学院設置を祝う記念式典が2日、同市内のホテルで開かれ、村上学長ら同大関係者や来賓など約110人が出席した。
大学院は聴覚障害者と視覚障害者のみを受け入れる国内唯一の大学院として開設し、今年4月に7人が入学した。「技術科学研究科」に、「産業技術学専攻」と「保健科学専攻」の2専攻を設けている。
村上学長は式辞で「世界的にも修士や博士を取得する障害者はまだまだ少ない。将来、卒業生が技術や研究、医療の高度専門職業に就くなど活躍し、より良い社会づくりを実現し、リーダーとして社会に参画・貢献することを示していかなければならない」と述べた。
また、海外からも計画段階から高い関心が寄せられたことに触れ、「『留学生・語学センター』の準備を含め視覚・聴覚に障害のある留学生受け入れ環境を整えなければならない状況にある。今後も、教職員一同、より良い教育・研究環境の整備に努めるとともに、学生の力を伸ばすために全力を尽くし、学生と協力して、実績を積み重ねたい」と意欲を語った。
続いて、来賓の小松親次郎・文科省大臣官房審議官で聴覚障害者教育福祉協会長の山東昭子参院議員、山口やちゑ県保健福祉部長、市原健一つくば市長が祝辞を述べた。
同大は筑波技術短期大学として1987年にスタートし、2005年10月に4年制大学になった。これまでに1300人以上の卒業生を輩出した。