今年初の与論十五夜踊

南海日日新聞社 地域 2010年5月1日

南北芸能交わる伝統行事/地主神

 国の重要無形民俗文化財「与論十五夜踊」が4月28日、地主神社境内で奉納された。旧暦3、8、10月の各15日に開かれる豊年祭行事。琉球風の踊りを取り入れた二番組と大和風の狂言を参考にした一番組による芸能9演目が繰り広げられ、五穀豊穣や島中安穏を祈願した。 言い伝えによると、1561年に当時の与論領主が琉球や大和などへ息子3人を遣わし、各地の芸能を学ばせたことが起源とされる。
 仮面姿の英雄役が登場する一番組は寸劇仕立ての踊りが特徴。「シュパ」という頭巾をかぶった二番組は手踊りや扇踊りを披露する。
 現在は与論十五夜踊保存会(徳田泰三会長、会員16人)が継承する。かつては世襲制だったが、12、3年前ごろからはその家系を中心に男性有志で構成しているという。
 この日は雨乞いの演目「雨たぼうり」を皮切りに「一度いふて」や「三者囃子(さんばすう)」など次々と奉納された。会場には島民らが一重一瓶を持ち寄り、杯を酌み交わしながら南北の芸能が交わる伝統行事を堪能していた。

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