奄美歌掛け文化保存会(奥山恒満会長)主催の「浜うり(浜おれ)・唄あしび」が26日、奄美市笠利の土盛海岸であった。絶好の浜うり日和に恵まれ、参加者は伝統の浜うり料理を楽しみつつ、「シマ一番」の唄者による唄あしびを堪能した。
「浜うり・唄あしび」は新生児の足を海水につける健康祈願で始まり、奄美市笠利町須野の野崎タツさん(88)はシマユムタを交えて「田植えが終わって2度草取りをした後、ハブ祭りのようなことをした。山の見えない海岸に集まり、ごちそうを食べてハブや災難に遭わないように祈願した」と、浜うり体験を紹介した。
奥山恒満会長が「島唄、八月踊りは海外でも研究されるほど価値がある文化」とあいさつした後、参加者はあざんぎ(アザミ)の天ぷらや油そうめん、かしゃもちといった浜うり料理を満喫した。
おなかが満足すると、メーンの唄あしび。この日は坪山豊さん、築地俊造さんなど「シマ一番」の唄者が勢ぞろいした。唄者たちがリクエストに次々と応えると、客席を巻き込んで島唄の大合唱になった。八月踊りのグループ「奄美八・六会」(奥山恒満会長)は観光客も輪に入りやすい踊りを披露した。
趣向を凝らした企画に参加した人々は大満足。「浜うりに来ただけで病気が治りそう」と笑顔で話す人も。指宿正樹事務局長は「盛りだくさんの内容で満足してもらえたと思う。課題もあるが、来年以降も継続したい」と話した。
浜うりはサンガツサンチ(旧暦3月3日)から初夏にかけて奄美各地で行われる。海岸に出かけて女の子(新生児)の健やかな成長や豊作祈願、集落の繁栄などを願う。
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