厳かに「倭楽」奉納上演

荘内日報社 文化 2010年3月17日

出羽三山神社 伝統引き継ぎ11番披露

 鶴岡市羽黒町手向の出羽三山神社合祭殿で17日、神事芸能「倭楽(やまとがく)」が奉納され、優雅なみこ舞などが厳かに舞われた。
 同神社では、明治初めに奈良春日大社から伝承された倭楽が神事などで奉納されてきた。しかし、時代とともに簡略化され、50番を超すという曲目は御田植祭り(5月8日)で舞われるみこ舞の「田舞(たまい」」など一部を残してほとんど舞われることがなくなり、指導者も高齢化してきたことなどから、倭楽の復興と継承を目的に「丑歳御縁年(うしどしごえんねん)」の昨年から奉納上演を始めた。
 この日は同神社の氏子や同じように倭楽が伝わる同市黒川地区の春日神社役員ら約30人が見学する中、出羽三山神社職員のみこや神職など総勢21人が、「白銀や」「宮人の」「千歳や」など11番を次々と披露した。
 雅楽独特の琴や拍子、笛の音に合わせて、鈴を持ったみこたちの優美な舞や、公家の装束とされる冠などを身に着けた衣冠束帯姿の神主による力強い倭舞が繰り広げられた。山頂にある合祭殿周辺にはまだ雪が残り冷え冷えとする中、訪れた人たちは神聖な舞にじっと見入っていた。

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