釧路空港から、アジアへの販路拡大期待【釧路】

釧路新聞社 社会 2010年3月16日

貨物スムーズに

 全日空(ANA)はこのほど、沖縄の那覇空港をハブ(基点)とするアジア一円への航空貨物輸送ネットワークに釧路空港から接続するサービスを始めた。従来の航空輸送に輸出通関のサービスを加えたもので、よりスムーズに海外へ商品を輸送することが可能になることから、道東の一次産品の海外販路拡大に大きな期待がかかる。
  同社では昨年10月から那覇空港をハブとし、ソウル(仁川)、台北、上海(浦東)、バンコク、香港のアジア主要空港と国内の羽田、成田、関西を結ぶ国際貨物の新航空ネットワークを構築したが、今回はこれに釧路、新千歳など国内17空港にサービスを拡大した。取り扱いはすでに12日から始まっている。。
 釧路空港からの貨物は、ANA定期便の国内貨物で羽田を経由して那覇へ運ばれ、那覇からは貨物専用機でアジアの主要空港へ輸送する。輸出の通関手続きは釧路に保税施設がないことから那覇で一括して行うため、従来荷主がそれぞれ手配していた通関の手間が省かれる。貨物は各地方空港で夕方に集め、深夜に那覇で積み替えし、アジア主要空港へは早朝に到着する。
 釧路から積み込める重量は使用機材の関係で300キロ以内に制限される。だが、これまで量が少ないため単独では輸出がかなわなかった道内の農水産品の加工事業者にとっては、釧路が身近な混載の拠点として活用できる。
 同社によると、これまで釧路空港から海外への輸送実績は一部の海産品をのぞいて多くなかったという。だが、近年は釧路の加工品が台湾の物産展に出品されるなど、アジアへの販路拡大が注目されており、同社では「少しでもお役に立てるようにしたい」と話している。
 釧路発の便(28日から10月1日まで)は午後4時55分。問い合わせはANA貨物本部北海道販売部011(271)1534、ANAロジスティクサービス札幌営業所011(280)7117へ。

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