和歌山県白浜町のサファリパーク「アドベンチャーワールド」で誕生し、繁殖のため中国へ行くことになった雄のジャイアントパンダ「幸浜(コウヒン)」(4歳)の歓送セレモニーが14日、同園パンダランド屋外運動場観覧通路で開かれた。最後の姿を一目見ようと、多くのパンダファンが詰め掛けた。
幸浜は2005年8月23日、雄の「永明(エイメイ)」(17歳)と08年に死んだ雌の「梅梅(メイメイ)」との間に誕生。名前は6046通の応募の中から「たくさんの人を幸せにしてほしい」と選ばれた。中国動物園協会の要請により、中国四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地へ送られる。日本には戻らない。
セレモニーでは、同園飼育部の今津孝二部長が「中国に行っても大勢の方に愛され、うれしい知らせが聞けることを待ちたい」とあいさつ。その後、飼育員から幸浜に、パンダの形をした手作りの雪だるまケーキやササがプレゼントされた。
名付け親のパート従業員、梅本好美さん(50)=大阪市=が「中国に行っても、お父さんパンダのような立派なパンダになってね」とはなむけの言葉を贈った。訪れた人々は日中両国の国旗や「いってらっしゃい『幸浜』」と書かれた旗を振り、記念に写真を撮って別れを惜しんだ。
幸浜は15日未明に同園を出発、大阪(伊丹)空港から成田空港を経由して中国へ向かった。幸浜が旅立ち、同園で飼育するパンダは6頭になった。