「カンフー摩擦」を考案

常陽新聞新社 地域 2010年3月14日

つくば発のエコエクササイズ

 つくば市を拠点に活動し、 アクションスターを目指す黒田朋樹さん (26) と、 双子の弟でアクションヒーローを目指す昌樹さん (26) が、 筑波大学の学生サークル 「環境コミュニケーションLAB (ラボ)」 と共同で乾布摩擦エクササイズ 「カンフー摩擦」 を開発した。 音楽に合わせてタオルでストレッチや乾布摩擦を行うエクササイズで、 新陳代謝の活発化や免疫力の向上などの効果があるという。 黒田さん兄弟は 「全国に広がる可能性があると思う。 老若男女すべての人に実践してもらいたい」 と話し、 つくば市を中心に積極的に普及活動を展開している。
 ◇環境×アクション×エコ
 アクションで地域のために何か発信できないか、 と考えていた黒田さん兄弟と、 環境とスポーツや芸術、 医療、 福祉などさまざまな分野を組み合わせた企画や商品開発を手掛ける環境コミュニケーションLABが 「アクション×環境」 でコラボレーション。 「環境」 と 「健康」 をキーワードに話し合いを重ね、 大学生との何気ない会話の中からカンフー摩擦が誕生した。
 乾布摩擦によって、 全身の血行が良くなる▽新陳代謝を活発にする▽寒さに対する抵抗力がつく▽免疫力が向上して風邪を引きにくくなる▽冷え性に効く▽ストレス、 内臓の病気に強くなる▽安眠を促進し、 疲労回復の効果がある▽筋肉の硬直を防ぐ▽老廃物の排出を盛んにする―などの効果があるとされ 「健康にいい」 を実現。
 特別な用具や場所を必要とせず、 タオル1枚でできる▽運動を熱に変えることで運動中の暖房費もCO2も削減▽習慣的に行うことで体温調節機能を向上させ、 冷暖房に頼らない身体を作る―ことで 「環境にいい」 も実現した。
 昌樹さんは 「根本的な身体の力を引き出すことで、 冷房に頼らない体をつくるのは究極のエコ」 と話す。
 ◇無理なく楽しく乾布摩擦
 乾布摩擦は戦前から健康法として奨励され、 1960~70年代には小学校を中心に一大ブームが起こった。 しかし、 冬の寒い日に、 屋外で、 上半身裸になって乾いた布で身体を摩擦するというイメージなどから 「寒風摩擦」 と誤用されやすく、 現在では衰退している。
 黒田さん兄弟は、 誰でも簡単にできるエクササイズを目指して、 楽しく習慣的にできるようにアレンジ。 「無理なく楽しく」 をテーマに、 約6分間のプログラムを完成させた。 最初は太極拳風のタオルストレッチから始まり、 腕、 背中、 首、 顔、 頭、 足と全身をくまなく摩擦していく。 初級、 中級、 上級があり、 やる人の能力に合わせて難易度を選択できるという。
 ポイントはタオルの両端を縛ること。 こうすることで、 タオルをヌンチャクのように扱え、 より楽しく乾布摩擦をすることができる。 摩擦するときに 「ごしごし」 「しゃかしゃか」 と声を出しながら行うことで楽しさも倍増する。
 親子や夫婦で一緒にやってもらおうと、 1人では摩擦困難な部位を2人1組で行うペアエクササイズを取り入れた。 朋樹さんは 「服の上からでも効果はあるので、 裸にならなくても乾布摩擦はできる。 冬でも外でやるというのは間違い。 この間違ったイメージを払しょくして、 再び広めたい。夢は大きく、ラジオ体操の代わりに毎朝やってもらうのが目標」と意気込みをみせる。
 ◇老若男女みんなに
 黒田さん兄弟は、 乾布摩擦になじみのある人を1番のターゲットととらえ、 健康法として乾布摩擦を実践している幼稚園や老人施設を中心に普及を図る。
 現在はつくば市を中心に幼稚園や小学校、 福祉施設などで訪問レクチャーを実施している。 このほか、 4月からは、 つくば市二の宮、 洞峰公園のスポーツ教室と同市研究学園のイーアスつくば、 カルチャーセンターで 「カンフー摩擦教室」 を開講する。
 今後は自宅でのダイエット、 エクササイズ用として30分のプログラムを作って、 上半身裸というイメージから敬遠されがちだった女性層へのアプローチや、 タオルをヌンチャクに見立てたカンフーの要素を増やすことで、 ブルースリー世代の30~50歳代の男性も取り込みたい考え。

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