取手市が、市民から公募したJR取手駅西口地区のまちづくり企画提案の表彰式が11日、同市役所で行われ、応募があった31点の中から、「ハブ・ステーション取手」を提案した筑波大学社会工学類の小場瀬研究室に同市長賞が贈られた。
公募提案をもとに市は2010年度から、同駅前西口地区の土地利用計画策定に再び取り組む。
ハブ・ステーションは、学校や保育所、高齢者施設など市内にばらばらに点在する各施設を有機的につなぐハブ機能(車輪の中心部)を駅前にもたせようという提案。
保育園・高齢者施設への送迎拠点「子高者ハブ・ステーション」や、芸術品のギャラリー兼収蔵庫「芸術宝庫館」、駐輪場「面白自転車博物館」、リハビリの園芸作業を行う「セラピーパーク」などを駅前につくり、例えば「芸術宝庫館」は市内に立地する東京芸大の協力を得て各学校の空き教室で巡回展を開いたり、「セラピーパーク」では高齢者と幼稚園児が花を育てたり、「面白自転車博物館」で自転車をレンタルし市内に点在するアトリエやアート作品巡りなどをするという構想。
大賞を受賞した小場瀬令二・社会工学類長は「取手は、ベッドタウンとして増加した人口が定着し、高齢化しているまち。今後、元気な高齢者がいかにまちづくりに参加し、子どもを増やしていけるかが重要になる。少子高齢化社会を迎えコンパクトシティーが注目されているが、分散型都市をコンパクトシティーに造り直すのは実現可能性が低い。ハブ・ステーションは、市内各地に分散している各施設の機能に対応するものを駅前にもってくるという構想」と話している。
同駅西口地区では1993年度から区画整理事業が行われている。当初、PFI(民間資金活用による公共施設整備)事業による駐車場の整備や、図書館や公共施設などが入った市民交流センター建設などが計画されていたが、04年度に計画が見直され、白紙の状態となっていた。
市は10年度から再び、同地区の土地利用計画を策定する予定で、策定を前に、昨年9月から企画案を全国公募し、県内外から31の提案が寄せられていた。