釧路地域の湿原に出現している外来種のミンクの調査を進めている釧路国際ウェットランドセンター技術委員会(委員長・辻井達一北海道環境財団理事長)は調査報告会「釧路地域のミンクと外来種」を27日午後1時から市生涯学習センターで開く。報告会で詳細な報告が行われるが、釧路湿原などラムサール条約登録湿地(4湿地)を対象にしたアンケート調査によると、ミンクの発見報告は238カ所、472件に達している。一般住民の参加を呼び掛けている。
アンケート調査は昨年、ラムサール条約登録湿地の釧
路湿原、厚岸湖・別寒辺牛湿原、霧多布湿原、阿寒湖の関係施設や関係者らを対象に479枚の用紙を配布したが、回答は延べ221人(回収率46%)だった。この中で、ミンクの発見報告が238カ所、472件に達した。釣りやカヌーなどの自然観察の際の発見が多く、必然的に釧路側水系の川沿いに集中している。
この報告について釧路国際ウェットランドセンター事務局は「釧路湿原を中心に、釧路川水系の全体で発見され
ている。こういう状況は以前から言われていたが、それが証明された」(斉藤さゆり研究員)と受け止めている。発見報告の中には同じ外来種
の「ウチダザリガニを食わえていた」、「釣り人から魚を取った」、「物置の干し魚を盗んだ」、「家の中に入ってきた」などの報告をはじめ、養魚場での漁業被害もあった。
ミンクは毛皮を目当てに持ち込まれた米国のアメリカミンクで、1960年から2001年にかけて12カ所の飼育場が釧路地域で営業していた。下請けで飼っていた農家もあったという。ここから逃げ出したり、放されたミンクが繁殖したと見られている。飼育場は大手の大洋ミンクが閉鎖したのを最後にすべて姿を消している。
ミンクはイタチ科に属し、道東地域はミンクとテンなど5、6種類のイタチ科の生息が確認されているが、27日の調査報告会は、それらの剥製(はくせい)を一堂に展示する予定だ。報告会は報告だけにとどまらず、今後、ミンクとどうつきあっていくのかを一緒に考える。
一般参加は釧路国際ウェットランドセンター0154(31)4594で申し込み、問い合わせを受け付けている。