豊橋市教委は9日、同市牟呂町境松地内の境松遺跡発掘調査で、古墳時代初頭(3世紀)の方墳1基を確認したと発表した。東三河地方最古の古墳。また、同方墳の溝からは装飾を施し儀式などに使ったとみられる加飾壺(かしょくつぼ)が見つかった。14日に現地説明会(午前10時半と午後2時)を開く。
牟呂坂津土地区画整理事業に伴う緊急発掘調査(調査面積1400平方メートル)のなかで見つかった。
方墳は一辺10メートルのほぼ正方形で、周囲には深さ約1メートルの溝が巡らされていた。これまで確認されている東三河地方最古の古墳は、今回の方墳から約500メートル南の市杵嶋(いちきしま)神社古墳で築造は4世紀とみられている。
加飾壺には串を用いてさまざまな紋様が描かれていた。近畿や尾張地方の当時の古墳からは同じような壺が見つかっており、これら地方から伝えられたと思われる。
市杵嶋神社古墳(前方後円墳)が全長55メートルもあるのに対し10メートル四方と小規模であることから、被葬者は地域最大級の権力者ではなく、中級の有力者と推定される。
今回の調査では、同方墳ほか、弥生時代後期の方形周溝墓や弥生時代中後期の集落、古墳時代末期の縦穴住居15棟も検出された。
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