岡田克也外務大臣が7日、根室入りする。外務大臣としての公式訪問は8年ぶりで、元島民らは新政権の関連主要ポストの相次ぐ来根に期待感を高めている。「外務大臣の来根だけに北方領土問題がクローズアップされる」と、世論喚起を期する声がある一方、元島民や返還運動関係者との懇談は、「冒頭のみ」という取材制限があり、元島民らの直接の訴えは、室内に消えそうだ。
関係機関によると、岡田外相は、6日に北海道入り。高橋はるみ知事との会談や道内経済界、元島民らとの懇談を行った後、翌7日、根室入りする。納沙布岬から北方領土視察後、会場を移して元島民や返還運動関係者との対話に臨む。
取材制限は、この対話部分で、冒頭の取材後、退出しなければならない。根室記者クラブは(1)対話を広く報道することは、国民の北方領土問題への関心を高めることにつながる(2)新政権下の外務大臣来根は初めてで、新政権は情報公開の重要性を訴えて誕生した│などと、外務省に取材規制の撤回を申し入れたが、同省からは「(大臣本人が)元島民の皆さんと初対面なので、静かな環境の中で話がしたいとしている」とし、規制を撤回する考えない旨、回答してきた。
元島民の一人は「(元島民から)本音が聞けないという配慮なのだろう。分からないわけではないが、これだけ待たされた身としては、従来と同じやり方では駄目だと思う。注目される機会だけにわれわれの本音を取材してもらった方がよい」と、取材規制に疑問を投げ掛ける。
大臣が本音を聞きたいという元島民や返還運動関係者との対話は「わずか40分」だ。
新政権下では、昨年10月に前原誠司沖縄北方対策担当大臣が来根、取材規制もなく関係者と対話を行っている。