昨年3月31日に札幌市円山動物園から借り入れたホッキョクグマのデナリ(雄、16歳)が4日、釧路市動物園を出発し、338日間を過ごした同園を後にした。円山動物園に戻り、ララ(雌、15歳)と繁殖を目指す。
釧路市動物園を含む道内4園が相互にホッキョグマを移動し、繁殖を目指す計画に伴う移動。1月初旬にクルミ(雌、13歳)との交尾が確認されたことを受け、借入先の円山動物園に戻ることが決まった。この日は、午前8時から作業を開始した。前日から麻酔をかけられ食事制限していたデナリは、おりの中で何度も地面に手足をこすりつけ、落ち着かない様子。体重計測では251キロを記録し、来園時と比べ約15キロ減となったが、「健康状態に問題はない。運動量が多かったので体が引き締まったのでは」(同園)と問題なく、クレーンで慎重にトラックに載せられた。約1時間ほどで作業が完了し、職員や市民有志団体に見守られながら、同園を出発した。
飼育を担当した同園の久保埜廣行さんは「寂しいです。チャンスがあれば会いにいきたい」と別れを惜しみ、山口良雄園長も「役目を終えてほっとする気持ちと寂しいという気持ち。最大の目的はホッキョクグマの繁殖なので、次はクルミの出産に期待したい」と話した。
デナリの移動によって、同園のホッキョクグマは、いずれも雌のクルミとツヨシの2頭となった。