道開発局釧路開発建設部(安田修部長)は、チリ中部沿岸地震の影響により2月28日に北海道及び釧路沿岸で発生した津波で、新釧路川に津波が遡上(そじょう)したことを観測し、4日までにその画像を公表した。
新釧路川の津波遡上の影響による逆流の様子は、同28日午後3時45分から同4時25分の40分間にわたり、釧路市喜多町の新釧路川河口の国道38号釧路大橋左岸の堤防に設置された監視カメラなどで撮影された。
今回の津波は、河口近く(1・1キロ)の鳥取水位観測所で午後4時10分に最大高さ30センチ程度の波が観測され、30分後の同40分には河口から7・4キロ上流にある新釧路川広里水位観測所で15センチの水位上昇が確認された。このため、津波は少なくとも7キロ以上の距離を遡上したものと推定される。釧路港の最大波高は午後4時5分で70センチが記録されている。
また、十勝川では大津水位観測所と十勝太水位観測所で最大高さ15センチ程度の波が観測された。ちなみに2003年9月に発生した十勝沖地震の場合、十勝川では河口から3キロ地点で118センチ、同11キロ地点で47センチの水位上昇を観測し、津波は約11キロ遡上したものと推定されている。
釧路開建では、当日、安田部長を本部長とする災害警戒本部(61人態勢)を立ち上げ、管内の港湾、河川、道路施設の警戒を行った。この津波による水門、樋門からの浸水、道路の冠水などの被害はなかった。同開建では、チリでの余震が続いており、今後も地震・津波の発生に対し、市街地や道路、農地、河川などのはんらん被害に注意を呼び掛けている。