津波、根室1メートル 釧路70センチ

釧路新聞社 社会 2010年3月1日

4万5000人に避難指示 勧告

 27日に南米西部で発生した大地震を受け、気象庁は28日午前、日本各地の太平洋沿岸を中心に大津波・津波警報や津波注意報を出した。釧路根室地方では、午後に根室市花咲で1メートル、釧路市で70センチなどの津波を観測したが、同6時現在で人的・物的な大きな被害は入っていない。警報発令に伴い、釧根管内では1万8000世帯余り、約4万5000人に避難指示や避難勧告が出され、住民たちが一時的に最寄りの避難所に身を寄せた。また国道や鉄道に影響を与えたほか、各行政機関は災害対策本部を設置して警戒にあたるなど対応に追われた。
  27日午後3時34分ごろ、チリ中部沿岸を震源とするマグニチュード(M)8・6の地震が発生、エクアドルやハワイなど太平洋各地に津波が押し寄せた。これに伴い気象庁は28日午前9時33分、太平洋岸の青森・岩手・宮城3県に大津波警報、北海道東部から関東、東海地方に津波警報を、北海道オホーツク沿岸や四国・九州方面に津波注意報をそれぞれ出した。
 国内各地では午後1時30分すぎから津波の第一波が到達。その後30│50分の周期で次々と来襲し、第3波から第5波にかけて最大を観測。岩手県久慈港で午後3時49分に1メートル20センチを記録したほか、釧根管内では同6時23分に根室市花咲で1メートル、同7時52分に浜中町霧多布港で80センチ、同4時5分に釧路で70センチをそれぞれ観測した。しかし、津波によるけが人はなく、物が壊れるといった被害は同6時現在入っておらず、このまま事態は終息するものと見られる。
 警報発令に伴い、根室市では8840人(3363世帯)に避難指示が出されたほか、厚岸町の8700人(3500世帯)、白糠町の8685人(4001世帯)、羅臼町(全域)の6114人(2200世帯)、釧路市の4910人(2680世帯)、浜中町の3971人(1421世帯)、別海町の1310人(346世帯)、釧路町の1100人(264世帯)、標津町の1069人(286世帯)にそれぞれ避難勧告が出された。
 このうち、根室市では約2000人、別海町で383人がそれぞれ一時的に避難したほか、釧路市で410人(午後1時30分現在)、浜中町で881人(同)、白糠町で443人(同2時現在)、厚岸町で754人(同2時20分現在)がそれぞれ学校や集会所などの施設に身を寄せ、不測の事態に備えた。

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