「東北・水すまし賞」受賞

荘内日報社 教育 2010年2月26日

庄内農業高生物環境科 地域と一体となった活動展開

 鶴岡市の庄内農業高校(高倉吉英校長)生物環境科3年生による藤島城址の内堀の水質浄化活動が、水環境の保全などに貢献した個人や学校に贈られる日本水環境学会東北支部(支部長・今野弘東北工業大教授)の本年度「東北・水すまし賞」に選ばれ25日、同校で授与式が行われた。

 水すまし賞は大学の研究者や企業、行政などで構成する同支部が1992年度に創設。東北地方の小中学校、高校を対象に、良好で快適な水環境の創造と保全に貢献する優れた活動をした個人・学校を表彰している。本年度は4団体が選ばれ、県内では庄内農業高のみ。

 同校の生物環境科3年生は毎年、授業の一環で藤島川や京田川の水質調査、水田の生き物調査を実施している。2005年度からは、同校に隣接する藤島城址内堀で市がスタートさせた水質浄化活動に協力。水中の窒素やリンを栄養分として吸収して育つことから水質浄化作用がある中国野菜「空芯菜」の苗を学校で毎年栽培し、地域住民と夏にいかだに植え込んで堀に設置している。

 本年度は水質の変化なども調査。昨年11月に山形市で開かれた同支部など主催の「もがみがわ水環境発表会」で取り組みを披露し、水質汚濁の指標の一つであるCOD(化学的酸素要求量)の数値が以前より下がったことなどを報告した。

 25日は同支部幹事を務める山形大農学部生物生産学科助教の梶原晶彦さんが同校を訪問。校長室で行われた授与式には本年度の浄化活動に携わった3年生の野菜選択者10人が出席し、梶原さんが生徒代表の三浦慎平君(18)に表彰状と記念品を手渡した。

 梶原さんは「地域の水の浄化を、食べられる野菜を育てることで実現する循環システムを念頭に入れたことや、地域住民と一体で取り組んだことが評価された」と生徒たちの活動をたたえた。三浦君は「われわれ3年生はもうすぐ卒業するが、活動は2年生が引き継いでくれる。藤島のきれいな水づくりを推進し、よりおいしい農産物が収穫できるようになればうれしい」と話した。

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