鶴岡市伊勢横内の赤川で16日、国土交通省酒田河川国道事務所が進めている魚道関連工事に伴う魚の引っ越し作業が行われた。近くの斎小学校の児童も参加し、施工のためにせき止められた川の一部に取り残されたカジカなどを捕まえ、下流に放流した。
赤川の自然豊かな環境の再生を目指そうと同事務所は2005年度から「赤川自然再生事業」をスタート。河床の変動を抑制するため川を横断する形で設けられている「床止め」への魚道の設置、ハリエンジュなど外来種樹木の伐採、魚の生息環境として重要な瀬やふちの再生などを進めている。
今回の工事は、鶴羽橋下流にすでに設置されている魚道の入り口近くのよどみにコンクリートブロックを設置し、魚が迷わずに入り口に入り込めるようにするもの。この作業に合わせて魚の引っ越し作業を実施した。
この日は斎小の4年生19人をはじめ、地元住民や赤川漁協、同事務所、施工業者ら約50人が参加。ブロックを設置する3カ所のうち、右岸側の約380平方メートル部分で救出作戦を展開した。参加者らは水深がひざ下程度まで浅くなった川に入り、たも網とバケツを手に逃げ遅れた魚たちを探した。子供たちも長靴で元気に川の中を動き回り、魚を見つけると「いたー」と歓声を上げ、網の中に収めていた。
約1時間の作業でカジカやウグイ、カワヤツメ、アブラハヤ、サケの稚魚などを捕まえ、種類を確認した上で、下流部に丁寧に放した。