庄内の鮮魚を内陸へ

荘内日報社 未分類 2010年2月11日

消費拡大狙い初の交流会

 庄内浜の新鮮な魚など庄内地域の優れた食材を内陸地域に紹介する「料理店等と生産者の交流会」が10日、山形市内で開かれた。庄内の食材の内陸での消費拡大、流通ルートの開拓を狙いとした初の試みで、レストランやホテルの料理人ら実需者と生産者が意見や情報を交わした。

 県とおいしい山形推進機構、県内のレストランや料亭の料理人で組織する「おいしい山形の食と文化を考える会」が連携して開催した。料理店やホテル、旅館など実需者、水産物卸業者ら流通関係者、県漁協や漁業者など生産者、庄内浜文化伝道師や「旬の魚二期会」など魚食普及関係者、県立加茂水産高校の生徒ら約100人が参加した。

 庄内の食材紹介では、県漁協が寒ダラやヤリイカ、アブラツノザメなど今が旬の庄内浜の魚介類の特徴やおいしい食べ方、加茂水産高は県立庄内農業高が栽培したうるち米「ミルキークイーン」を使用し生徒が実習で調理した「いか飯」、鶴岡市のあさひ村直売施設管理運営組合とあつみ旬菜市推進協議会がアサツキ、軟白ネギ、温海カブをそれぞれ紹介した。

 このうちアブラツノザメについて県漁協の販売担当者は「若い人になじみが薄いがコラーゲンなど美容と健康に良い成分が豊富。クセがなく柔らかな白身で冷めた状態でも食べやすく、みそ漬けやしょうゆ漬けにして焼く以外にも煮付け、バター焼きでもおいしい」などとアピールした。

 引き続き交流会では、紹介された加工食品を試食しながら、価格や漁獲量、流通ルート、調理法などについて情報を交換した。

 本紙の取材に、生産者側として参加した漁業者は「近くで新鮮な魚が捕れるのに内陸方面への販売ルートがない。コスト面も含め販路開拓につなげたい」と交流会の成果に期待を込めた。一方、日本中国料理協会県支部に所属するシェフは、実需者側の意見として「庄内の鮮魚は価格が高い上、供給面の不安定さが課題。漁業者から直接買えるようになれば庄内の豊富な食材をもっと利用できる」と流通ルートの改善を訴えた。

 事務局の県生産技術課水産室は「情報を交わす場を設定することが第一にあった。ビジネスベースへ発展するきっかけとなれば」と話した。

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