羽を痛め飛べなくなり、酒田市の土門拳記念館わきの「拳湖」で餌付けされているオオハクチョウが卵1個を産んでいるのを15日午前、同市白鳥を愛する会の池田昭三副会長が見つけた。5年連続での産卵。昨年も4個の卵を産んだが、ふ化には結びつかなかったため、池田副会長は「今年は何としてでもふ化させてあげたい」と、2年ぶりの2世誕生に期待している。
この“夫婦”は10年ほど前に「拳湖」に放鳥されたもの。池田副会長によると、卵は15日午前11時10分ごろ、同記念館東側の一角に枯れ草などを集めて作った巣の中で見つけたという。直径は20センチほどでニワトリの卵に比べてひと回り大きい。
愛する会によると、白鳥はシーズン中に4個の卵を産み、すべて産んだ後から温めるという習性があるという。今後さらに卵が増える可能性もあり、愛する会では注意深く観察を続けている。
池田副会長は「放鳥からすでに10年がたつ。父鳥、母鳥ともおじいちゃん、おばあちゃんになっているはずで、もう無理かなと思っていただけにうれしい」と述べ、「昨年の失敗を教訓に、今年は人の手を掛けてでもふ化させてやりたい」と話していた。
写真=卵を大事そうにするオオハクチョウ