伊那市観光協会伊那支部は19日、南アルプス駒ケ岳の仙水峠(2264メートル)への日帰り登山をした。上伊那地方の14人が参加。自分の足で歩き通してたどり着いた峠で、目前に迫る摩利支天の岸壁を見て、地元の雄大な自然を改めて知った。
同協会が企画するバスツアー「身近な魅力再発見」の第2弾で、地元にいながらも行く機会が少ない南アへの登山を初めて計画。山岳ガイドの伊藤宗文さん=伊那市長谷=が南ア開拓者の竹沢長衛の功績や登山道沿いに咲く高山植物、深い原生林の特徴など案内しながら引率した。
時折小雨がぱらつく中、一行は天然カラマツが立ち並ぶ登山道をゆっくりと歩いて目的地を目指した。出発から約2時間で峠に到着。汗を流した後に、白いガスをまとってそびえ立つ摩利支天の雄姿を眺めながら食べる弁当の味は格別のようだった。
初めて南アを訪れた丸山澄雄さん=辰野町=は「南アには前から来たいと思っていた。これだけ山が深いとは知らなかった」と感動。バスの運転手をしている村上郁朗さん=辰野町=は「お客様に南アのことを聞かれる機会が多いので、 これで案内ができそう」とうれしそうに話した。
バスツアーの第3弾は9月を予定。長谷の鹿嶺高原や美和ダムトンネルなどを巡る。
写真=摩利支天の雄姿をバックに記念撮影する参加者たち(仙水峠)