第3セクターの奄美大島風力発電(株)(田口義博社長)が4月から奄美市名瀬大熊のゴルフ場敷地内に建設を進めてきた奄美大島風力
発電所が完成し、22日、現地で竣工式があった。奄美大島で初で、国内最大級の風力発電は26日に営業運転を開始し、九州電力(株)に売
電していく。年間約1800トンのCO2(二酸化炭素)削減効果が見込まれ、自然エネルギーの普及と環境に優しい島のアピールにつ
ながると期待されている。
同社は奄美市と九電系列の西日本プラント工業(株)(本社福岡市)で設立した。世界自然遺産登録へ向けても自然エネルギーへの意識
を啓発し、自然共生型のまちづくりに役立てようと、地域新エネルギー等導入促進事業(補助事業)で約6億4千万円をかけて発電所
を設けた。奄美の風力発電は喜界、和泊、与論の各町に次いで4カ所目だが、3セク方式は初。
奄美カントリークラブ敷地の一角にある発電所は、全長41・5メートルのブレード(羽)3枚を持つ風車1基を設けた。風速90メートルに耐えら
れる設計。タワーは基礎部分を含め107メートルあり、地上から羽の先まで高さは107メートル。6階建ての市役所の約5倍に達し、名瀬のおが
み山(標高92メートル)を上回る。
出力は1990キロワット。一般家庭約1400世帯の電力量に相当する年間約500万キロワット時を発電して九電に売電し、契約15年間で約
1億円の売り上げを見込む。CO2の年間削減効果1800トンは自動車約2200台の排出量に相当するという。
竣工式は関係者や地域住民代表らが参加。田口社長はCO2削減効果に期待を寄せ、朝山毅奄美市長も「この風力発電所が地域の新
たな観光名所となり、自然エネルギーの啓発になればと思う」と語った
コメントしてください。ログイン(
)