現庁舎の老朽化と地盤沈下の進行に伴い、諏訪市湖岸通り1の諏訪湖畔で建設を進めていた諏訪警察署の新庁舎が完成した。12月1日から業務を始める。湖畔の景観に合わせた外観デザインのほか、太陽光発電パネルや省エネ型照明、県産材(内装)の使用などで「環境配慮型警察署」としたことが特徴。県警は26日、諏訪、下諏訪2市町の関係者や報道機関などに施設内を公開した。
市道湖岸線と国道20号に挟まれた旧市営プール跡地一帯に建設した。庁舎は鉄筋コンクリート4階建て。車庫、署長官舎を含めた延べ床面積は約4685平方メートルとなり、現庁舎(四賀普門寺)の1.8倍となる。採光や通風、耐震性を高める狙いで中心部を吹き抜け構造とし、基準の1・5倍の耐震強度を確保した。
1階に交通、生活安全など5課、2階に刑事課、3階に警備課が入り、4階には仕切れば最大3部屋にできる大会議室を備える。取調室には室内の様子を監督するための透視鏡が付き、留置室は成人男性と女性、少年でそれぞれ部屋分け。留置人の面会室と被害者相談室は、効率性やプライバシーを考慮して2部屋ずつ設けている。
照明の一部を賄う太陽光発電パネルは最大発電量20キロワットで家庭用の約5倍相当。1階ロビーに木質燃料のペレットストーブを置く。庁舎の北側に一般車両90台分の駐車場を確保。市道と国道の双方から出入りできる。市道に面した一角にはベンチを備えた植栽帯を整備している。
県警は「景観に配慮して屋根に丸みを持たせたり、落ち着いた色の外観にした。出入り口に近く、見晴らしのいい場所に運転免許講習室を置くなど、利便性も重視した」と説明。見学した諏訪市の山田勝文市長らは「立派な施設」「植栽帯で景観がさらに良くなる」と感想を語り、新たな治安の拠点の完成を喜んだ。
1日に開署式、来年2月3日に関係者を招いた落成式を行う予定。